分かりやい-嚥下とは| 5期モデルから解説

 2022年2月27日  最終更新日時 :2022年3月3日 にじリハ花子

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嚥下とは  

口に入れた飲食物を歯や舌で飲み込みやすい柔らかさや形に調整し、飲み込んで食道、胃へ運ぶ一連の事をいいます。

食べ物と認識して、口に運んで、モグモグ噛んで、飲み込んでと・・・嚥下は多くの神経や筋肉が働いて複雑ですよね。そこで分かりやすくする為にざっくりと5つの工程に分ける事ができます(5期モデル)。では、順番に説明していきましょう。

先行期:食事を認識して口に運ぶ

視覚や嗅覚などの感覚が脳への刺激になって過去の食事の記憶と照らし合わせます。何をどの食器具を使って食べるのか等を決めて口まで運びます。

食事というのは食べ物を認識するという事から始まります。なので、声掛けや匂いを嗅いでもらったり、食べ物をしっかり見せたり認識を促すという事はとても大事な事になります。認知症の人や覚醒レベルが低く食べる事が難しい人は、食べ物の認識を促す工夫が必要かもしれませんね。

準備期:食べ物を噛んで(咀嚼)、唾液と絡めて飲み込みやすい形にする(食塊形成)

口に入れた食べ物を噛んで粉砕し、唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすい形にまとめ上げます。この一連の流れを食塊形成といいます。(上のイラスト参照)食塊形成が上手くできないと口や喉に残ってしまいムセやすくなります。良好な食塊を作る為に歯や舌だけで無くほっぺたなんかも一生懸命働いていますよ。

口腔内が乾燥していると食塊がまとまりにくく、パサついて口や喉に残りやすくなるので乾燥しているのかのチェックも大事になってきます。

口腔期:食塊形成した食べ物を咽頭(喉)に送り込む

まずは、上の図のように舌の先を挙上して口蓋(口の上側)に接触します。舌の先から背中の方と順番に挙上して接触していき咽頭に送り込みます。舌挙上の筋力がかなり大事になってきますね。

口が閉じた状態で飲み込む事も大事で、開いたまま飲み込むと嚥下圧が逃げてしまい口や喉に食べ物が残るかもしれませんので口が閉じているのかも確認して下さいね。

咽頭期:食塊を咽頭から食道に送り込む

咽頭期は複雑ですね。ここでは端的に説明します。ゴックンと飲み込んだ瞬間に⓵軟口蓋が(上顎の奥側)挙上して鼻腔を閉鎖②喉頭蓋が倒れて気管を閉鎖③舌根の後方運動で食塊を咽頭に押し込む④咽頭が収縮して食塊を咽頭に押し込む⑤閉じている食道を広げ食べ物を送る。ゴックンして喉仏が上下する間の一瞬でこれだけの仕事をします。すごいですね。一連の流れを嚥下反射といいます

食事でよくむせる方は「先行期」「準備期」「口腔期」を見直してみる事も大事だと思います。見直す事で場合によっては咽頭期での仕事がしやすくなり、むせずに食道に送り込みやすくなりますよ。例えば、覚醒不良でゴックンのタイミングが合わずにむせるなら、覚醒するように声掛けする(先行期)自力摂取している方でカレースプーン大盛りの食べ物を口に入れ喉につっかえるなら小スプーンに変更する(準備期)口から食べ物がダラダラこぼれて飲み込めていない場合は背もたれを後方に倒してリクライニング位にして咽頭に流し込む様にする(口腔期)など・・先行期、準備期、口腔期にアプローチする咽頭期の問題が改善する事も多々みられますね。

食道期:食塊を胃に送り込む

食道に食塊が送り込まれると蠕動運動によって胃の方へ送り込んでいきます。ここで言う蠕動は、食道壁の筋肉が収縮と弛緩を繰り返し胃に向かって送り込んでいく事を言います。

食道期で一番問題になるのは逆流性食道炎だと思います。もし胃の内容物が逆流して気管に入る事を繰り返していたら肺炎になるリスクは高くなりますよね。誤嚥性肺炎が疑われる方の食事介助を行っていると時々食事ではむせないのに肺炎症状が出てしまう方がいますよね。そういう方は夜間の唾液の誤嚥か逆流性食道炎の可能性を考えても良いかと思います。

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