【簡単に解説】心不全の予防方法!訪問看護とリハビリで健康な生活を

心不全をご存じでしょうか?今後、さらに高齢心不全患者が大幅に増加する【心不全パンデミック】が予想されています。増加する要因は、近年、生活習慣の欧米化に伴う虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)の増加や高齢化による高血圧や弁膜症の増加などが考えられます。心不全にならない様に、もしくは、心不全が進行しない様に予防する事はできますよ。今回は簡単に解説したいと思います。

目次

心臓は筋肉でできていますよ。筋肉が縮む(収縮)と心臓の容積が小さくなって血液を絞り出し全身に送ります。筋肉がダラっとリラックスすると心臓の容積が大きくなって血液を心臓が吸い込むという仕組みになっています。
心臓の筋肉は心筋といいます。この心筋が縮んで血液を絞り出すことを収縮、緩んで袋を大きくして血液を吸い込むことを拡張といいます。そして血液はぐるぐる循環します。

心不全とは、心臓の病気などにより心臓のポンプ機能が低下し、全身の臓器に血液を十分に送り出せなくなった状態をいいます。心不全は心臓のさまざまな病気(心筋梗塞、弁膜症、心筋症など)や高血圧などにより負担がかかった状態が最終的にたどり着く症候群とも言えます。

心不全の症状には、収縮機能、つまりポンプで血液を送り出す機能が低下することに伴って、全身の臓器に十分な血液が行き渡らないことから起こる症状と、拡張機能、つまり全身の血液が心臓に戻る機能が弱くなり、血液がうっ滞することによって起こる症状があります。

心不全で収縮機能が低下すると、疲労感、不眠、冷感など。拡張機能が低下し血液のうっ滞が起こると息切れ、呼吸困難、浮腫などの症状がみられます。

心不全を発症しても、適切な治療によって一旦は症状が良くなります。ただ、心不全そのものが完全に治ることはなく、だんだんと進行することで悪化してしまいます。なので、日ごろからできる心不全の予防方法は、喫煙、過度な飲酒を避けること、食事、運動などの生活習慣の見直しや管理といった所が大切になってきます。

心不全は様々な事がきっかけになり急激に悪化することがあります。それを急性憎悪といいます。心不全の進行や急性憎悪を予防するために、まず処方されている薬を毎日決められた通りに服用する事が大事。心不全を悪化させる原因である塩分や水分は取り過ぎないように、医師からの指示を必ず守りましょう。

適度な運動も大事です。ただ、息切れ、だるさなどの症状があるときは無理をせず、いつもより多く休憩をとりましょう。体のむくみも観察し、できるだけ毎日体重を測り、1週間で体重が2kg以上増えた場合には、速やかにかかりつけ医や専門の医療機関を受診することがおすすめです。

慢性心不全の方は、長期にわたる療養生活が必要になってきます。自宅でのセルフケアや服薬管理といった所が重要になってきます。訪問看護は以下のような点で利用者を支援いたします。

心不全の急性増悪予防

心不全の急性増悪を予防することは、症状の進行を抑えるために重要です。訪問看護では、利用者の状態観察を行い、正しいセルフケアの方法を伝達。心不全の急性増悪を防ぐための行動を促します。適切な運動、体重の管理、症状の変化の観察などが含まれます。急変時には主治医と連携を取り緊急訪問を行い適宜対応も行います。

セルフケアのサポート

訪問看護は、利用者に対してセルフケアの方法を伝達し、自己管理能力を向上させるサポートを提案します。これには、適切な服薬スケジュールの確立、食事や運動のアドバイスなども含まれます。日常生活動作のアドバイスも行いますが、胸部症状は強い時は、症状を観察しながら入浴など介護する事もできます。

服薬管理の支援

心不全の治療には多くのお薬が使用される事もあります。訪問看護は、利用者が正確に薬を服用するだけでなく、間違えずに薬を補充することができるのかも観察し支援します。お薬の正しい使用方法や副作用の管理についてもお伝えします。時には医師との間に入りお薬の調整を一緒に行うこともあります。

心臓リハビリテーションは心臓病にかかって闘病生活を余儀なくされた方が、日常生活および社会生活を可能な限り健康時と同様に送れるようにするための治療になります。中核となるものが運動療法ですが食事・服薬などの生活のサポートや心臓病についての相談も心臓リハビリテーションに含まれます。

心臓病の人は絶対安静なんて昔のこと。最近では積極的な 運動療法が推奨されてますよね。 心事故(心臓死、心筋梗塞など)の割合も運動療法をすると少なくなるのは分かってます。とはいえ、自分で負荷量を考えての運動は難しいかも知れません。 そんな時は訪問リハビリなどで一緒に負荷量を決めて運動するのがおすすめです。

運動療法

血液を循環させるのは心臓だけでは無く骨格筋も働いていますよ。 特に足の筋肉は第2の心臓。骨格筋を収縮させる事で静脈を介して、心臓まで血液を戻してくれます。 筋肉のポンプをフルに活用すれば、心臓のポンプが弱くても血液の循環を保てるようです。 運動療法は筋肉のポンプの働きを促進するので大事ですね。

心臓病の方には、軽く汗ばむ程度の有酸素運動がすすめられてます。ウォーキングやジョギング、自転車、エアロビクスなどのように全身をリズミカルに動かす運動です。 有酸素運動は、身体の中にとりこんだ酸素から筋肉を動かすエネルギーを作り出して行われる運動で、比較的長い時間持続して行うことができます。

運動には、薬と同じくらい効果が期待できます。 心臓の筋肉を養う血管の血液の流れが良くなることや、長期的に行うことで、心臓の機能を改善する効果があると考えられています。不整脈のある人では、運動を1~3か月間続けると、発作の抑制効果があることもわかっているようです。生活習慣病の改善やストレス発散などの心理的効果もあります。

※病状が不安定な方、体調がすぐれない方、運動に対して不安や心配のある方は、必ずかかりつけ医に相談してから運動にとりくんで下さい。

慢性心不全の方は、長期にわたる療養生活が必要になってきます。そして、心不全は制約が多い病気であり、セルフケアと服薬の適切な管理は症状の軽減や病状の進行を抑えることにつながります。これによって、利用者は快適な日常生活を送ることができます。訪問看護と訪問リハビリは、心不全利用者と家族の健康管理のパートナーとして介入し、病気との付き合い方をサポートします。目指すのは、患者さんが自宅でできる限り快適に過ごし、QOL(生活の質)を維持しながら心不全と向き合い生活していくことです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次